WebGPUとは、これまで長年使用されてきたWebGLやWebGL2 APIに次ぐ、次世代3DWebグラフィック技術です。
GoogleやApple、Mozillaなどのビッグテックが参加する「GPU for the Web」、通称W3Cと呼ばれるコミュニティグループによって開発されました。WebGPUは最先端のGPUコンピューティング機能やGPUハードウェアへのオーバーヘッドアクセスの抑制により一貫して安定的なパフォーマンスの向上に貢献しています。
この革新的なテクノロジーは Webグラフィックのレンダリング方法を刷新させるものとなります。
過去10年間でWebグラフィックは3DやAR、VRの登場によって、より複雑に、そしてクオリティを求められるものとなりました。そのほぼ全てを担っていたのがWebGLに関わる技術です。
しかしながら、WebGLは約13年も前に発表されたものであり、WebGPUの可能性に比べると見劣りしてしまいます。最新のGPUハードウェアに対応しておらず、グラフィック技術に制限をかけてしまっている状態です。
一方でWebGPUはリッチな3DグラフィックスとGPUを多く使うウェブ体験に大きな可能性を開くことになります。パフォーマンスと効率的な処理能力により最新のウェブアプリケーションに最適な技術です。
WebGPUは2023年5月にChrome for WindowsやMacOS、ChromeOSのバージョン113ですでにリリースされています。2024年現在、Chromeは61.76%のモバイルシェアを獲得しており、AndroidにWebGPUが導入されたことは、全ウェブユーザーの半数以上が最新鋭のWebグラフィック技術を利用できることを意味するのです。
AndroidにWebGPUが導入されることで、リッチな3Dウェブサイトやウェブアプリケーションは一変します。
FigmaやSplineなどのビジュアルデザインツールのような、幅広いウェブアプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上されるのです。昨今、デスクトップアプリよりもウェブアプリへの人気が高まっていることを背景に、アクセシビリティやクロスプラットフォーム化、その使いやすさを追及した機能を追加することができます。
さらに、WebGPUはウェブサイトにAIを搭載することを可能にしたり、低スペックなデバイスであっても複数の4K動画をサポートするなどこれまでに実現できなかったパフォーマンスに貢献します。
WebGPUの登場は単に見た目やビジュアルをよく見せるためだけではなく、ウェブアプリケーションにおける機能とクオリティの可能性を最大限に広げるためにあるのです。
文字で説明されてもイマイチピンと来ないですよね。読むのも疲れますし。そんな方はChromeのブラウザをアップデートしてWebGPUのサンプルを体験してみてください。
デモにアクセスするとWebグラフィックのさまざまな進歩と可能性を感じることができるはずです。
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