この記事では、2024年1月時点で体験できるWebGPUの事例を紹介し、WebGPUが今後、Webアプリケーションや未来のデジタル体験にどのような影響を与えてくれるのかをご紹介します。
The Year of the DragonはUtsuboの社内プロジェクトです。2024年の新年のご挨拶を兼ねて、日本の年賀状文化をデジタルで表現しています。干支をモチーフにした辰年を表すたくさんの龍が素晴らしい新年の始まりをお迎えします。
鳥や魚の群れの動きをシミュレートするアルゴリズムであるBoidsをWebGPUとWebGLで実装しています。そうすることで龍のインタラクティブな動きと2024頭という数を実現しています。
WebGPUのパフォーマンスやビジュアルを体験するにはぜひデスクトップ用のChromeでお試しください。
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WebGPU-KitとはWeb上のコンテンツをより高いパフォーマンスとグラフィックス、クロスプラットフォーム化させるためのライブラリです。まだデモ段階ではありますが、Conway's Game of LifeはGPUアクセラレーション実装がされています。毎回違う動きや広がり方からまるで生きているかのようなデジタルの面白さを感じることができます。
WebGPU-Kitを使った様々なシミュレーションや解説を確認したい場合はこちら。
海外で活躍するフリーランスのクリエイティブデベロッパー、Roman Jean-Elieは50万個に及ぶハイクオリティなパーティクルシステムを発表しました。これまでは実装できるパーティクルの数や一粒一粒のクオリティに制限がありましたが、彼はWebGPUを使って見事なパーティクルシステムを実装しています。
シミュレーション自体は一般公開されていませんが、Xの投稿からその様子を確認することができます。RomanのXアカウントはこちら
VocalRemoverWebExtensionはワンクリックで曲からボーカルを除去することができるChromeの拡張機能です。ボーカルの除去にはAIが使用されていますが、そのAIをWeb上で動かすためにWebGPUが使われています。WebGPUにより計算処理の向上と高度なAIとの相性の良さを示す、とても可能性の感じる事例となります。WebGPUの登場によりAIを使ったWebサービスがさらなる発展を見せてくれるでしょう。
開発者のXをチェック.
「Vector to 3D」はワンクリックでテキストやベクターノードを3Dに変換できるFigmaのプラグインです。開発者であるYi ShenはWebGPUがいかにレンダリング性能を向上し、プラグインの開発に役立つかを実証してくれています。これによりWebアプリケーション業界にとってWebGPUが革命をもたらすことが証明され、さらなる発展が期待されます。
詳細はこちら
Three.jsは、ウェブ上で3Dグラフィックスを制作する際に非常に人気のあるJavaScriptのライブラリの一つです。このデモではThree.jsのメインコントリビュータであるSunagがWebGPUを使って地面の反射やそのリアルさ、クオリティの高さを紹介してくれています。
今すぐ体験
つい最近AndroidがWebGPUに対応したことで、さらなるWebGPUの発展や事例が増えるのを期待しています。より革新的で楽しい作品や実装が楽しみです。
今回ご紹介したデモや体験は、デジタルインタラクティブ体験の進化の始まりにすぎません。
引き続き、WebGPUの最新事例やニュースを更新していくのでぜひチェックしてみてください。WebGPUが生み出す新たな時代のデジタルコンテンツとインタラクティブな未来の作品をお楽しみに!
インタラクティブなウェブ体験やWebGPUを使った開発をお考えの場合はぜひ一度Utsuboへご相談ください。WebGPUとWebGLの最前線で活躍する専門家がお手伝いします。
私たちの専門チームが、あらゆる技術的な課題やクリエイティブな課題に対応します。
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