2024年のWebデザイントレンド|WebGPUとは?
2023年のトレンドとしてAIが一世を風靡しました。2024年ではWebGPUがその候補として考えられています。この記事ではWebGPUが3Dインタラクティブウェブサイトに与える影響と効果をご紹介します。
最新更新日: 2024年01月10日クリエイティブなウェブサイトがビジネスにもたらす効果とは?
デジタル社会においてウェブサイトを充実させ、クリエイティブなデザインを採用することは企業のブランディングを表現する大きな役割を果たしています。
クリエイティブなウェブサイトの多くは3D表現やリッチなアニメーション、没入感のあるストーリーテリングによって、その存在感を際立たせています。
なぜ、このような表現が必要なのでしょうか。
ユーザーのエンゲージメントを高める
クリエイティブなウェブサイトは3Dモデルやアニメーションを駆使することでインタラクティブ性の高いコンテンツとなっています。インタラクティブなウェブサイトにより、受け身であるユーザーに積極性をもたらし、滞在時間の向上に大きく貢献します。
ブランドやビジョンを伝える
最新の技術を駆使することで視覚的だけではなく、ウェブサイト全体の体験を通じて伝えたいメッセージやブランドのビジョンを効果的に伝えることができます。インタラクティブなUI/UXや3Dモデルを利用した製品紹介、没入型の世界観を作り出すことで人々を引き込み、圧倒的なインパクトを与えます。
ゲーミフィケーションを取り入れたマーケティング
ウェブで体験することができるゲームは近年マーケティングキャンペーンとして注目を集めています。ユーザーのエンゲージメントを高めるだけでなく、ブランドの認知度を向上させ、ユーザーに自社ブランドについて覚えてもらいやすくなる効果があります。
シェアしたくなるコンテンツの制作
ユニークな仕掛けやコンテンツを含むクリエイティブなウェブサイトはSNSなどでシェアされる可能性が高まります。バズマーケティングやバイラルマーケティングとして知られるように、ユーザーがシェアしたくなるようなコンテンツはブランドの認知に大きく貢献します。
技術的制約を解決する
インタラクティブなウェブサイトやリッチな3Dウェブサイトを制作する多くの場合、WebGLという技術が使用されます。WebGLは過去10年間にわたってウェブでの3D表現を支えてきましたが、表現したいものによっては技術上困難な課題や問題があります。
WebGLのパフォーマンスやグラフィック機能の制限はこれまで多くのクリエイターが斬新なアイデアを生み出す可能性を妨げていました。しかし、WebGPUの登場によりそれらの問題を劇的に改善し、解決すると期待されています。
WebGPUはより効率的な処理能力と高度なグラフィック機能を持ち合わせ、これまで実現が難しいとされていたハイクオリティな3Dコンテンツを実装することができます。ウェブに関するブランディングやマーケティングにとって重要な技術になり、大きな技術転換期を迎えていることを意味しています。
なぜWebGPUは未来のウェブサイトと言われているのか?
2024年はWebGPUの進化や普及により、ウェブデザイン業界にとって重要な年になると言われています。
この新しい技術はウェブブラウザで高品質な3Dグラフィックスを直接レンダリングすることを可能にし、世界中の開発者やデザイナーにとって画期的な機能を提供します。
前身であるWebGLとは異なり、WebGPUは最新のGPU(グラフィックプロセッシングユニット)の能力をフルに活用できるように設計されており、より細かく美しい3Dグラフィックスを表示することが可能です。
WebGPUによるGPUの能力の最大化は最新のトレンドや最先端のウェブサイトを制作するクリエイターやマーケティング会社にとって極めて重要な要素となります。
WebGPUが実現する3Dグラフィックスはこれまでネイティブアプリケーションでしか表現できなかった体験を可能にし、細かいディテールを持つテクスチャや3D照明、複雑なアニメーションなどウェブデザインとクリエイターの可能性を広げます。
ブランドや企業にとって3D表現を使いこなすことは、商品紹介にインパクトを加え、メッセージ性を持たせることで顧客の記憶に残るコンテンツを提供することにつながります
2024年において、WebGPUの採用は単なるトレンドではなくこれからのウェブマーケティングを生き残るために必要不可欠なステップとなるでしょう。最新で画期的なウェブサイトの制作に関わるすべての人々にとって要チェックな技術となります。
WebGPUの実用はまだ早い?
各ブラウザの対応とは
WebGPUは現在も進化過程にあり、改善が進められています。しかしながら、ここ数年から数ヶ月で急速に開発が進められています。
その証拠に、主要ブラウザであるChrome、Edge、OperaではすでにデスクトッププラットフォームでWebGPUに対応しており、普及に向けて急ピッチで対応が進められています。
特にAndroidとBraveブラウザのWebGPUへのサポートは目前に迫っており、これにより世界の68.24%以上のインターネットユーザーがWebGPUによる最新鋭のコンテンツを体験することができます。
ブラウザ側が積極的に進めているアクセシビリティの拡大は、最新技術への準備と新しいウェブ開発エコシステムの始まりを示すには十分明確な指標となります。
さらにFirefoxも最新の発表でWebGPUへの対応を進めることを発表し、続々と技術の普及活動が行われていることがうかがえます。
一方でSafariは依然としてWebGPUにサポートするためのテスト段階です。しかしながら、Safari Technology Preview 185の "Develop menu "からデベロッパーがテストすることが可能であり、年内には完全に対応されると楽観的に考えられています。
これが実現すれば、全世界の98.45%のインターネットユーザーがWebGPUへのアクセスが可能になります。2024年に新しくインタラクティブなウェブサイトやコンテンツを企画しているブランドや企業にとって、WebGPUへの移行が可能かどうかを考慮しておく必要があります。
しかしながらWebGPUを搭載したウェブサイトを制作する場合、現在は新しい技術への移行期間中であることを理解し、まだWebGPUをサポートしていないブラウザへの配慮と幅広く対応できるアクセシビリティが必要であることに注意しておくことが重要となります。
イノベーションとアクセシビリティの両立:ウェブサイトの互換性を保つためにできること
WebGPUへの移行期間において、各ブランドやマーケティング会社は最先端の技術の採用と幅広いアクセシビリティを両立させなければなりません。
WebGPUに対応することでより洗練された、インタラクティブなウェブ体験を実現することが重要ですが、同時にブラウザの性能に関係なく、すべてのユーザーが最新技術にアクセスできることも同じくらい重要になります。
そこでフォールバックとしてWebGLを活用します。そうすることでWebGPUとWebGLをシームレスに切り替えることができるウェブサイトを制作することができます。企業は3Dグラフィックスとアニメーションの質を最高レベルに保ちながら、古いブラウザを利用するユーザーにも魅力的な体験を提供することができます。
このアプローチは潜在的な顧客を取り残すことなく、アクセシビリティが高く、ユーザーフレンドリーなウェブサイトを構築することに繋がります。
Utsuboは、WebGL2に関する専門知識とスムーズで革新的な3Dウェブ体験を生み出してきた長年の経験と歴史によりWebGPUが作り出す技術革新の最前線で活動しています。
私たちのアプローチではThree.jsのような信頼できるフレームワークを利用し、WebGPUを搭載するだけでなく、WebGLとのスムーズな互換性を合わせ持つウェブサイトの開発を促進します。
WebGLとWebGPUによる二重の互換性は、最新ブラウザで最新の技術と体験をユーザーに提供する一方でまだ対応していないブラウザを利用しているユーザーにも自社の魅力的な体験を提供することができるウェブサイトを構築することを可能にします。
私たちは、ブランドや企業が、最新技術のトレンドの波に乗るだけでなく様々な観点からウェブコンテンツを革新的かつ信頼性の高いものにするお手伝いをしています。
最新のクリエイティブウェブサイトをご検討の方は、ぜひUtsuboへお問合わせください。WebGPUとWebGLを活用して、ユニークなウェブサイトを実現しましょう!